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電気炉による溶融処理

製鋼用電気炉は電気のアーク熱(約5000℃)を使いスクラップ(主に鉄屑)を溶かし鋼を作る方法です。特別・産業廃棄物や医療廃棄物をスクラップと一緒に電気炉に投入して、焼却・溶融により廃棄物を安定化・無害化し廃棄物の再生と減容化を行ないます。

投入エネルギー源

電極・・・電気は電極を通って、アーク(長さ30cm、直径3cm)熱になる。
バーナー・・・酸素ガスと灯油は同時にバーナーで2000℃の温度で燃やされる。
酸素パイプ・・・酸素ガスはパイプから吹き込まれて、完全燃焼となる。

※ 実際の処理はスクラップ装入(約35トン+約30トン+約15トン=約80トンの3回装入)時に、ドラム缶、フレコンバッグ等を同時に電気炉内に専用バスケットで装入される。

電気炉の構造・仕組み

完全リサイクル・無公害処理

  1. プラスチック類は酸素と反応して、脱酸されるケミカルリサイクルされる。
  2. 医療廃棄物は高温分解され、無臭・安定・無害化される。
  3. 焼却灰・ガラス類はスラグになり、路盤材としてマテリアルリサイクルされる。
  4. 金属類・アルミ類は製品や脱酸材として有効利用される。
  5. 工業排水は全てリサイクルされ、排水は無い。
  6. ダイオキシンは1500℃の高温度から急冷され、さらに二回集塵機でろ過される。
      (大気中に放出されるガスは極めてクリーンになる。)
  7. 限りある地球の資源を大切に活用される。

電気炉による溶融処理の特徴

環境にやさしい処理・・・・・高温処理、完全燃焼により排ガス臭気等発生がありません。

すべてをリサイクル・・・・・廃棄物は一切でません。

【例】
金属類・・・鉄鋼製品(マテリアルリサイクル) アルミ類・炭素類・・・脱酸材(ケミカルリサイクル) プラスチック類・オイル類・・・還元材(ケミカルリサイクル) ガラス類・汚泥類・・・路盤材(マテリアルリサイクル

適正処理・・・・・完全溶融処理、短時間で多量処理